kutuwada’s diary

日々のささやかな出来事を書いています

【奥多摩散歩】新宿〜青梅40kmの翌週に挑む!清流と緑の「大多摩ウオーキングトレイル」踏破記

先週、私は60歳を超えた現在の己の体力を図る意味で一つの限界を越えました。 「新宿から青梅総合体育館まで、自分の足だけで歩き通す」という、文字通り心身を削る40km超の強行軍。アスファルトの地面を歩き、足の裏で受けた衝撃が吸収されず、足首や膝、腰、背骨に伝わるため、身体に負担がかかりやすく最後はもうひと踏ん張りで出来ずに、青梅街道をひたすら西へ。ゴールした時の達成感は筆舌に尽くしがたいものでしたが、同時に「しばらく歩くのはいいかな……」なんて弱気な思いが頭をよぎったのも事実です。

しかし、不思議なものです。一週間が経ち、筋肉痛が心地よいダルさに変わる頃、私の足は再び「西」を目指していました。

今回選んだ舞台は、青梅のさらに先。 奥多摩の核心部を流れる多摩川沿いの絶景ルート、「大多摩ウオーキングトレイル」です。先週の「修行」のような道とは打って変わった、癒やしと発見のトレイルコース。古里(こり)駅から奥多摩駅まで、約8kmの行程をじっくりと振り返ります。

はじまりは古里駅から

午前9時過ぎ、JR青梅線の古里駅に降り立ちました。 先週ゴールした青梅駅周辺の喧騒が嘘のように、ここは山あいの静かな空気が流れています。駅を出てすぐ、リュックの紐を締め直すと、先週の40kmウォークで鍛えられた(あるいは酷使された)足が、不思議と軽やかに出ることに驚きました。まずは駅前の信号を渡り、青梅街道方面へ。ここからしばらくは、先週と同様に舗装道歩きが始まります。

トレイルの入り口である寸庭橋を渡る

集落を抜け、急な坂を下ると現れるのが寸庭橋。ここからが本格的なウオーキングトレイルの始まりです。寸庭橋を渡ると、道は一気に「登山道」の装いを強めます。 先週の平坦なアスファルトとは違い、木の根が張り出し、岩が露出した未舗装路。さらに、雨が降った後の岩岩の道は滑ります。足を滑らして右側の川に落下した日にはとんでもないことになりますから慎重に進みます。岩々帯を通過すると何か所か設置されている橋を渡り道はフラットに変わります。

松の木尾根〜雲仙橋

ここでこのルート最大の難所、松の木尾根への登りが現れます。 「先週の40kmに比べれば!」と自分に言い聞かせますが、やはり急な階段は堪えます。しかし、登り切った先にある展望台からの景色が、その疲れを吹き飛ばしてくれました。眼下を流れる多摩川が大きく蛇行し、奥多摩の山々が幾重にも重なる絶景。 尾根を越えると、道は沢沿いの涼やかな林道へと変わります。 聞こえてくるのは、自分の足音と、川のせせらぎ、そして時折鳴く野鳥の声だけ。 「歩く」という行為が、作業ではなく「瞑想」に変わっていく瞬間です。 

鳩ノ巣渓谷

雲仙橋を渡り終え、奥多摩方面の指導標に従って道は下りに変わります。今は廃業しているであろう宿泊施設に隣接している道を進んでいくと、水神橋があるので、橋を渡り終えると右側に小さな滝がありマイナスイオンを感じることが出来ました。さらに進んでいくと、歩くと少し揺れを感じる鳩ノ巣小橋が出てきます。そして鳩ノ巣小橋からは渓谷の巨岩とエメラルド色の水が一望が出来き空気の冷たさが一気に濃くなります。橋を渡った右岸側は岩がごろごろした山道が続き川面が近く、流れの音がずっと寄り添います。次第に道が開け、白丸湖の静かな水面が見えてくるとダムの巨大なコンクリート壁が森の奥から現れ、景色が一変。と同時に急な石段が130段続く道が出てきます。ここは、「大多摩ウオーキングトレイル」の難所。乗り越えると休憩用の東屋があります

白丸湖畔遊歩道

コースの中間地点にして、最大のハイライトの一つが白丸ダム(白丸調整池)です。以前何度か訪問しているので今回は見送り先に進みました。人工物の圧倒的な存在感と幻想的なエメラルドグリーンここが東京であることを忘れてしまいそうな幻想的な光景が広がります。さらにこの遊歩道は、白丸調整池の巡視路でもあるのでとても歩きやすい道です。最も、何年か前には落石で通行止めがあったので素早く通過(笑)

渓谷美の数馬峡(かずまきょう)

白丸ダムを後にし、コースはいよいよ終盤、数馬峡へと入ります。 ここは大多摩ウオーキングトレイルの中でも、最も渓谷美が凝縮された区間です。高い場所にかかる数馬峡橋からは、切り立った岩壁と、その間を縫うように流れる激流を望めます。アップダウンのある山裾の道が続きますが、足元は土・岩・木の根が混ざる自然歩道で渓谷側には防護柵があり、比較的安全に歩けます。遊歩道には岩をくり抜いたような小さなトンネルをくぐる場面もあり、冒険心をくすぐられます。

奥多摩駅へ

数馬峡を抜けると、道は再び穏やかになり、民家が見えてきます。 ゴールの奥多摩駅まではあと少し。発電所脇を通りあとは先週と同様に舗装道路歩きが始まります。中学校やわさび専門店が並ぶ道を歩いていくとやがて氷川駐車場に到着。昭和橋を渡り、横断歩道を過ぎれば奥多摩駅に到着です。 木造のレトロな駅舎が見えた瞬間、先週の青梅総合体育館でのゴールとはまた違う、静かな充実感が胸を満たしました。

総括:二週続けて歩いて見えたも


新宿から青梅までの40km、そして今回の奥多摩トレイル約8km。 二週合わせて約48km。

先週の歩みは「挑戦」でした。 どこまで行けるか、自分に何ができるか。アスファルトの上で己の限界を試す、ストイックな旅。

今週の歩みは「再発見」でした。 流れる水の音、土の匂い、季節の移ろい。歩く速度を落とし、周囲の景色と対話する、豊かな旅。

奥多摩の風は、都会でこわばった心と体を、優しく解きほぐしてくれました。 さて、次はどこへ行こうか。私の「歩く旅」は、まだまだ終わりそうにありません。

今回のコースデータ

足跡

「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の2万5千分の1地形図を複製したものである。 (承認番号 平23情複、 第57号)」

グラフ

所用時間等(カシミールより)

所用時間 距離 沿面距離 のぼり くだり
2:20:13 7.612㎞ 7.777㎞ 506M 456M

 

コース詳細は明日以降で